漢方・薬学書籍の扉

9. 中薬大辞典(ちゅうやくだいじてん)

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中国の江蘇新医学院より、昭和50年(1975)に刊、所蔵本左は昭和52年(1977)上海印刷本、右は日本語翻訳本で、1985年初版、所蔵本は1998年第3版。本書は1958年から着手され、近代の中国において用いられている中薬(生薬)に関して、伝統的な側面に科学的側面も検討し、図入りで解説された総合薬物書である。中国国内はもちろん、周辺の国々にも影響を与え、韓国、日本においても、『神農本草経』、『本草綱目』とともに、漢方薬に用いられる生薬の基本書とされている。