漢方古書の扉

本草和名(ほんぞうわみょう)

寛政8年(1796)上下巻全2冊刊。 平安時代の深根輔仁(ふかねのすけひと)の著とされる日本最古の本草書。本書には漢名の別名と和名、一部国内の産地が記されている。長らくその存在が知られていなかったが、寛政8年に、多紀(丹波)元簡(たきもとやす)が古写本を見出し、校刻して世に知られた。図は上巻の人参の内容で、別名が8種あり、「人参者薬精也」と記されている。
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