その他資料

5.錦絵② 道行旅路花聟(しにゆきたびじのはなむけ)

江戸時代の河原崎座初演の歌舞伎で、「道行」は男女などが他の場所に移動しながら心情を踊る様式で、この絵は勘平とお軽が藤沢に向かう途中、戸塚の山に居る光景。「これお軽、ここは戸塚の山なら、今 坂道で麻疹痛みはせぬかや」と尋ねると、「何のそれよりは、まだ病む先が思われて」と、病気の行く末を案じている。