臨床薬学科
即戦力となる
薬物治療のプロを育成

患者中心の医療を実践するために「チーム医療」が重要視されています。
本学科では、学習・実習、病院や薬局で行われる実務実習をはじめ、
多くの知識・技術の習得を通じて、医療や疾患、社会背景を理解し、
共に働く医療従事者の役割をも、身をもって学びます。
その上で、薬の専門家として薬剤師に求められる使命を自ら考え行動できる、
これからの時代に対応できる薬剤師の育成を目指します。
データで見る臨床薬学科
※2020年11月現在
※実務実習センター教員
(うち、臨床薬学科教員6名)
臨床薬学科の特徴
即戦力となる薬物治療のプロを育成
医師、看護師などさまざまな医療専門職と協働し、患者さんを中心とするチーム医療において薬学的患者ケアを担うことのできる人材の育成を目指しています。基礎から臨床まで幅広い薬学の専門知識と技能を身に付けるとともに、臨床薬学科固有の専門科目において、他の医療職の職務と考え方を理解し、医療チームでの情報共有と医療コミュニケーションの手段を学びます。また、医薬品と薬物療法が急速に進歩するなかで、副作用のモニタリングや処方提案、先端医薬品の臨床開発研究、救急医療や疾患の予防などを学びます。他の医療職と連携し、一人一人の患者さんの薬物療法を支え、臨床研究にも貢献できる薬剤師を目指しています。
患者一人ひとりにカスタマイズする薬物治療とチーム医療
column
"薬物治療の患者個別化"
が特に重視される西洋薬の領域
薬は投薬量や服用を誤ると副作用や薬害を起こす危険性があります。近年多数報道されている投薬ミスや薬害事件を起こさないためにも、患者一人ひとりの体質・病状に合わせた薬物治療を行う"薬物治療の患者個別化"が不可欠です。臨床薬学科では"薬物治療の患者個別化"をリードする薬剤師の育成をテーマに、臨床検査データを読み、カルテを見ながら患者と面談した上で薬剤を選択できる能力を持った薬剤師・研究者を育成します。
column
新しい時代の治療は、
医師主導型からチーム医療へ
これまでの医療行為は医師がイニシアチブを取る医師主導型でした。しかし、今は医師、薬剤師、臨床検査技師、看護師が一丸となって治療に当たるチーム医療が中心です。チーム医療は各医療スタッフが、それぞれの専門的立場から積極的に医療に参加し、治療成績を高める考え方であり、薬剤師もベッドサイドで活躍する時代になりました。
6年間で学べること
~臨床薬学科カリキュラム紹介~
1年次
介護学概論
患者の安全確保とQOL向上に貢献できるよう、介護の目的と役割や介護を要する患者の身体的、精神的心理状態について学び、介護の展開課程や現場についての基礎知識を身につけます。
リハビリテーション概論
近年ますます重要性が高まるリハビリテーションについて、その概念や基本的生活を支障するための人権思想を学びます。また、リハビリテーション専門職種の役割と機能を学び、チーム医療に貢献できる知識を学びます。
2年次
医療システム概論
医療機関での各部門の組織や業務内容、その課題について学び、医療の仕組みを理解した上で各部門がいかに組織化され、経営されているのか知識を身につけます。
医学概論
今後の患者を中心とした医療のあり方について理解するため、生命とは何か、医学の歴史や健康と病気、医師の倫理観、インフォームドコンセントとその問題点、QOL向上などに関して学びます。
3年次
臨床栄養学Ⅰ
病態時の栄養の吸収・代謝などの変化の理解と代表的疾患時の食事療法について学び、薬剤師として必要な非薬物療法のひとつである食事療法に関する基礎知識を身につけます。
臨床栄養学Ⅱ
食事療法と薬物療法との相関性として、食品が薬効へ及ぼす影響、薬品が患者の栄養状態へ及ぼす影響を学び、薬物治療と患者の食生活の関わりを理解し、患者の栄養管理に参画できる知識を身につけます。
4年次
創薬化学特論
化学ライブラリー、化学的な構造生活相関に関する基礎知識、基本的な評価技術・理論に基づいて設計された医薬品の具体例について学び、創薬の基本知識を身につけ、その現状を理解に繋げます。
院内感染防御論
社会問題としてクローズアップされている院内感染。その主な事例について学び、抗生物質の適性使用の推進や医薬品の微生物汚染防止や消毒薬使用の推進など、感染防止に薬剤師が果たす知識を身につけます。
5年次
治験業務論
治験責任医師をサポートし、医療行為以外の業務を調整する治験コーディネーターの位置づけと実際に行われている治験業務の内容、そして治験の現状と問題点についても学びます。
疾患別治療特論Ⅰ
がん専門の薬剤師が待望され、認定制度が検討されている現在。がん化学療法の専門薬剤師を目指すために必要な知識について詳細に学び、がん化学療法薬の適性使用とリスクマネジメント能力を身につけます。
6年次
疾患別治療特論Ⅲ
国内で専門薬剤師が待望されている、精神疾患や高脂血症。それらの疾患における薬物療法の最前線について学びます。
医薬品評価特論
我が国における新薬の市販後調査のあり方と現状、薬剤師の薬剤使用評価の取組と副作用情報の収集・伝達について学び、医薬品評価情報システムの薬ー薬連携、医ー薬連携についても学びます。
研究室の紹介
臨床薬学分野
薬剤師実務の最前線で、臨床に直接関係する応用薬学分野です。
薬物動態学研究室

薬物動態学研究室

臨床薬剤学研究室

臨床薬剤学研究室

基礎薬学分野
疾病の薬物治療を行う上で基礎となる理論を構築する研究分野です。
病態生理学研究室

病態生理学研究室

薬理学研究室

薬理学研究室

臨床薬学科の就職データ
分野別就職データ
主な就職先
【病院】
IMS春日部中央総合病院/JA三重厚生連/JA秋田厚生連/JA富士見高原病院/JCHO横浜中央病院/JCHO熊本総合病院/戸塚共立第1病院/甲府共立病院/国立病院機構関東信越/座間総合病院(JMA)/湘南厚木病院/秦野赤十字病院/諏訪中央病院/東名厚木病院/平成会八戸平和病院/名城病院

【病院(公務員)】
岡谷市民病院

【薬局】
アイセイ薬局/アインホールディングス/イオンリテール/ウィーズ/ウエルシア薬局/カメガヤ/クオール/クスリのサンロード/クスリのナカヤマ/くすりの福太郎/クラフト/クリエイト/サエラ/サンドラッグ/サンハルク/ツルハ/トモズ/トライアドジャパン/ひまわり調剤/ファーコス/マツモトキヨシ/メディカルサポート/メディカルシステムネットワーク(なの花薬局)/メディカルファーマシィー/メディックス/千葉薬品/田辺薬局/東京調剤センター/日本メディカルシステム/日本調剤/美里薬局/薬樹

【企業】
アストラゼネカ/シミックファーマサイエンス/小野薬品工業/第一三共

【公務員】
川崎市