健康薬学科
健康に関する
総合的な知見を習得
総合的な知見を習得
現在、世界一の長寿国である、日本。高齢者の健康維持や成人の生活習慣の予防への関心も高く、いかに健康に、充実したくらしを維持できるかが、医療の大きな課題となっています。こうした現状に対し、発病を予防する "一次予防" と、重病化を防ぐ "二次予防" そして健康に生活できる期間 "健康寿命" を延ばすことにつながる薬学 -それこそが本学科の目的です。
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※2020年11月現在
健康薬学科の特徴
治療から予防へ、健康をサポートできる薬剤師を育成
健康薬学科では、「薬理学」や「薬物治療学」などの「医療薬学」のみならず、健康維持・増進の観点から「衛生薬学」の知識を修得し実践できる薬剤師を育成しています。「衛生薬学」とは、「栄養学・食品衛生学」「運動生理学」「公衆衛生学」「毒性学」「環境衛生学」など、原子・分子から地球環境に至る広範なテーマを人の健康の問題としてとらえながら、人、そして人の集団である社会の健康維持・増進に寄与する学問です。急激な少子超高齢化や医療技術の進歩など大きく変化する医療環境に適応し、「薬剤師」としてのみならず、「行政機関」をはじめとする多様な分野で社会貢献できる人材の育成を目指しています。
これまでの薬剤師を超える活躍のフィールド
健康薬学科の卒業生は薬局・病院・製薬会社だけでなく、食品会社の機能性食品開発、化粧品メーカー、環境関連施設、厚生労働省医薬局(麻薬取締官)、科学捜査研究所、衛生研究所など、幅広い分野への進路が期待できます。また、心臓病・がん・脳卒中などの予防・治療に秀でた専門薬剤師としての活躍や学校や会社など組織・団体の健康管理をリードする人材としても脚光を浴びることでしょう。医薬品開発、公務員(化学鑑定、法医鑑定)、基礎医科学研究、進学(大学院)への進路を希望している学生も多く在籍しています。
テーラーメイド医療 | ゲノムサイエンスに基づく 創薬、医薬品開発 |
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基礎医科学 | 再生医療、アンチエイジング、 プロテオーム |
環境科学 | 環境汚染、環境ホルモン、 放射能汚染 |
食科学 | 生活習慣病、食品衛生 |
生体防御 | アレルギー、微生物、感染症 |
6年間で学べること
~健康薬学科カリキュラム紹介~
1年次
介護学概論
患者の安全確保とQOL向上に貢献できるよう、介護の目的と役割や介護を要する患者の身体的、精神的心理状態について学び、介護の展開課程や現場についての基礎知識を身につけます。
リハビリテーション概論
近年ますます重要性が高まるリハビリテーションについて、その概念や基本的生活を支障するための人権思想を学びます。また、リハビリテーション専門職種の役割と機能を学び、チーム医療に貢献できる知識を学びます。
2年次
医療システム概論
医療機関での各部門の組織や業務内容、その課題について学び、医療の仕組みを理解した上で各部門がいかに組織化され、経営されているのか知識を身につけます。
医学概論
今後の患者を中心とした医療のあり方について理解するため、生命とは何か、医学の歴史や健康と病気、医師の倫理観、インフォームドコンセントとその問題点、QOL向上などに関して学びます。
3年次
臨床栄養学Ⅰ
病態時の栄養の吸収・代謝などの変化の理解と代表的疾患時の食事療法について学び、薬剤師として必要な非薬物療法のひとつである食事療法に関する基礎知識を身につけます。
臨床栄養学Ⅱ
食事療法と薬物療法との相関性として、食品が薬効へ及ぼす影響、薬品が患者の栄養状態へ及ぼす影響を学び、薬物治療と患者の食生活の関わりを理解し、患者の栄養管理に参画できる知識を身につけます。
4年次
創薬化学特論
化学ライブラリー、化学的な構造生活相関に関する基礎知識、基本的な評価技術・理論に基づいて設計された医薬品の具体例について学び、創薬の基本知識を身につけ、その現状を理解に繋げます。
院内感染防御論
社会問題としてクローズアップされている院内感染。その主な事例について学び、抗生物質の適性使用の推進や医薬品の微生物汚染防止や消毒薬使用の推進など、感染防止に薬剤師が果たす知識を身につけます。
5年次
治験業務論
治験責任医師をサポートし、医療行為以外の業務を調整する治験コーディネーターの位置づけと実際に行われている治験業務の内容、そして治験の現状と問題点についても学びます。
疾患別治療特論Ⅰ
がん専門の薬剤師が待望され、認定制度が検討されている現在。がん化学療法の専門薬剤師を目指すために必要な知識について詳細に学び、がん化学療法薬の適性使用とリスクマネジメント能力を身につけます。
6年次
疾患別治療特論Ⅲ
国内で専門薬剤師が待望されている、精神疾患や高脂血症。それらの疾患における薬物療法の最前線について学びます。
医薬品評価特論
我が国における新薬の市販後調査のあり方と現状、薬剤師の薬剤使用評価の取組と副作用情報の収集・伝達について学び、医薬品評価情報システムの薬ー薬連携、医ー薬連携についても学びます。
研究室の紹介
健康薬学科の就職データ
分野別就職データ
主な就職先
【病院】
IMS東戸塚記念病院/衣笠病院/国立病院機構関東信越/東名厚木病院/北部病院
【薬局】
アインホールディングス/ウィーズ/ウエルシア薬局/エルマノ/クラフト/クリエイト/サンドラッグ/スギ薬局/マツモトキヨシ/みつばち薬局/メディカルサポート/メディカル一光/ヤマグチ薬局/わかば/総合メディカル/日本調剤
【企業】
メディセオ/藤本製薬
IMS東戸塚記念病院/衣笠病院/国立病院機構関東信越/東名厚木病院/北部病院
【薬局】
アインホールディングス/ウィーズ/ウエルシア薬局/エルマノ/クラフト/クリエイト/サンドラッグ/スギ薬局/マツモトキヨシ/みつばち薬局/メディカルサポート/メディカル一光/ヤマグチ薬局/わかば/総合メディカル/日本調剤
【企業】
メディセオ/藤本製薬