薬科学科

薬学・医学・工学を
融合した
「創薬研究」を行う

薬科学とは?

本学科は、医薬品の創製、開発、生産、さらには健康食品、化粧品、環境や衛生分野などの薬学関連領域えの教育・研究・開発、技術職に従事する人材育成を目的としており、他の理系学部と同様に自然科学を学ぶことはもちろん、薬学としての特徴的科目を学べるカリキュラムとなっております。

学科長メッセージ

創薬、生命科学、化粧品、食品関連など
幅広い分野で活躍する人材育成

川嶋 剛

Kawashima Tsuyoshi

薬科学科長/分子生物学研究室(教授)

薬科学科では、豊かな人間性と高度な薬学知識を兼ね備え、薬、臨床開発、漢方、生命科学、化粧品、食品など幅広い分野で、人類の健康、福祉に貢献し、社会で活躍できる技術者(マイスター)としての人材の育成を目指しています。1学年30人と少人数であることの利点を生かして、一人ひとりの学生を見守りつつ、講義の中では、アクティブラーニング、スモールグループディスカッション等を積極的に取り入れ、惻隠の心の習得、論理的思考法やコミュニケーション能力の獲得に取り組んでいます。3年次からは研究室に配属され、卒業研究に取り組み、指導教員とのディスカッションなどを通じて、問題解決能力や最先端技術を習得します。 

それらの学びを通じて、大学院へ進学する学生には、将来の研究活動に有用な知識と技術を身につけることができます。また、教員として教育現場での社会貢献を希望する学生のために教職課程を開設しており、教員採用試験勉強会などで研鑽し、教育現場で活躍する卒業生もいます。就職活動に関しては1年生のうちから段階的に進路ガイダンスを行っています。また、大学独自のインターンシップと登録販売者講習会などにより就職希望者の就職率も開学以来100%を維持しています。薬科学科では学生一人ひとりの個性を伸ばし、希望を叶える体制を整えています。

Human Resource Development

人材育成過程

製薬・医薬品・食品開発・
化粧品開発の
プロフェッショナルを
目指そう!

薬学部の6年制課程が薬剤師養成を主たる目標にするのに対して、薬科学科は4年制課程で研究者・技術者養成を主たる目的としています。卒業後に大学院で学ぶ学生も多く、将来は研究・開発職、技術職を目指す人が多いのが特徴です。薬科学科は創薬や健康維持に関する専門科目と、先端技術の習得及び問題解決能力の醸成を目的とした卒業研究を行うことで、自分の志望職種に特化した知識を身につけることができます。将来の進路を見据えた研究も可能で、徹底的に"研究がしたい"という方にはお勧めの学科です。

薬科学科の特徴

薬学・医学・工学を融合

創薬研究プロセスを広範囲で学ぶ

薬科学科では、幅広く創薬領域、臨床開発領域、生命科学関連領域、食品・漢方領域など人類の健康、幸福に貢献し、社会で活躍できる技術者(マイスター)の教育、育成を目指しています。
さらに薬学のみならず理学、工学、基礎医学、農学などの
学生が望む進路に進めるよう幅広い講義を行います。

少人数教育

1学年30名の少人数教育

学科単位である30人の少人数で講義を行うことで、個々に目の届く教育を行い、一人ひとりの能力を伸ばす効果をあげています。講義の中で、アクティブラーニング、スモールグループディスカッションを積極的に取り入れ、惻隠の心の習得、学習効果の向上、コミュニケーション能力の開発に取り組んでいます。

インターンシップ支援

製薬企業・MR・登録販売者を体験

製薬企業、MR、登録販売者など異なった業種のインターンシップを在学生に体験してもらい、将来社会に出てからの自分を感じる機会となっています。また、登録販売者講習会、教員採用試験勉強会などを開催するなど、学生一人ひとりの進路を全力で応援しています。

研究室

創薬・生命科学・食科学関連の研究室

薬科学科では3年生前期から研究室に配属され、卒論研究を進めることで、問題解決能力、最先端の技術を習得します。研究室の成果は次々と論文になっています。また製品として実用化された研究もあり、学生たちは自分の興味にあった研究を楽しく進めます。

多様な進路

就職率は100% 大学院へも進学

薬科学科では平成30年度に第1期生が卒業しました。就職率は100%で、製薬企業、MR、登録販売者、公務員、理科教員、大学院など幅広い分野で実績を出すことができました。

【大学院進学実績】
横浜薬科大学大学院/東京医科歯科大学大学院/東京医科大学大学院/静岡県立大学大学院/横浜国立大学大学院

教職課程

理科教員免許の資格取得をサポート

薬科学科は「理科教員免許状(中学校一種、高等学校一種)」が取得できる教職課程を開設しています。 履修学生に科目指導、履修関係、実習関係、教員免許状の取得にかかる相談や支援など幅広く対応するための教職課程センターを設置。 平成30年度卒の第一期生から高等学校の理科教員が本学より誕生しました。

将来像

将来は様々な分野で活躍できます!

薬科学科を卒業すると、医薬品(製薬、販売)、食品、教育関係など、 様々な分野で活躍できます。また、さらに高度な知識と技術を身につけ将来的には研究者・技術者になりたいと考える学生は、大学院へと進学しています。

創薬研究者・技術者

製薬・医療関連企業で創薬に携わります。新薬開発のきっかけになる新規物質を発見、合成、探究する研究者です。アレルギー、認知症、生活習慣病、感染症など、病気を引き起こすメカニズムを調べ、その治療に有効と思われる新薬の種(シーズ)を探索します。

医薬品開発者

新薬の開発や安全性に携わります。製薬企業などで医薬品開発のための臨床試験・非臨床試験のプロフェッショナルとして効果のある、安全な薬を生み出す仕事です。

登録販売者・MR

医薬品情報を医師や薬剤師・患者に提供します。登録販売者は薬剤師に次ぐ薬のスペシャリストで、一般医薬品販売の専門家のことです。MR(医薬情報担当者)とは、医薬品の効果や副作用などの情報を医師や薬剤師に提供したり、収集したりする人たちのことをいいます。

食品開発技術者

これからの食品産業の発展に貢献します。食品会社などで、新しい食品の開発をしたり、食品の生産・管理を行ったりするのが食品技術者。食品研究者は、食品会社の研究所や大学、研究機関などで新しい食材や食品の研究などを行います。

理科教員

理科の"面白さ""楽しさ"を伝えます。近年、本格的な薬学教育を受けた教員の活躍が期待される状況になってきました。本学科を卒業すると、健康と薬に関する知識を豊富に身につけた、医薬品や健康食品との正しい接し方が指導できる教員になることが出来ます。

公務員

地方自治体の化学職として活躍します。国や地方公共団体の公務員として環境衛生分野など、公共の立場に立って健康や環境保全に貢献します。都道府県や市区町村といった地方公務員の職員の場合、衛生部局(保健所など)か環境部局(環境関係の部署)に配属されます。

カリキュラム

製薬・医薬品・食品開発・化粧品開発のプロを目指す

1年次

薬学概論

薬学や医薬品の歴史と役割の変換、東洋薬と西洋薬の特徴及び医薬品開発の現状などについて学び、薬学を学ぶにあたっての基礎知識を習得します。

有機化学1

薬学を学ぶ上で重要となる有機化学を学ぶにあたり、必要な化学の基礎力を身につけるため、原子の構造から分子の成り立ちについて学びます。また、炭素化合物の基本骨格を形成するアルカンの分類、命名法、立体構造に関する基本的事項のほか、立体異性体や酸・塩基の概念について習得します。

教職概論(教職課程)

教職という仕事の意義や教員の職務内容の多様性について考察し理解した上で、教職という仕事に必要な姿勢や守るべき服務義務、現代社会の教育をめぐる諸課題への対応について学び、教職の在り方を理解します。

2年次

薬学企業概論

薬科学科卒業後の進路の一つである企業及び行政、薬学経済について学び、薬学を学んだ後の幅広い活躍の場について、第一線で活躍する外部講師によるSDG方式で学習します。

免疫学

ヒトの生体の恒常性が崩れたときに生ずる変化を理解するため、免疫反応による生体防御機構と、その破綻に関する基本的事項を習得します。

物理学実験(教職課程)

物理学の各分野(力学、熱・温度、光、電磁気学)に関する実験を通して、中学理科や高校物理で必要となる物理学実験を安全かつ正確に行うための基礎知識及び、基本的な実験操作を習得します。

3年次

臨床放射線科学

現代医療において必要不可欠な放射線・放射性同位元素に関する正しい知識を身につけ、臨床現場で使用されている放射線を用いた核医学診断機器の基礎知識を習得します。また放射性医薬品による病気の診断・治療について理解します。

薬学文献購読1

薬学研究において必要とされる専門的な英語力を身につけるため、研究テーマに関連した英語の学術論文について精読し、理解を深めると共に、担当教員に対して文献紹介を行うことで、薬学英語の基礎知識と技能を修得します。

理科教育法3(教職課程)

理科の教職に就くために必要な基礎知識と技能の習得を目的とし、理科授業を構築するための指導案の作成と指導と評価にかかわる模擬授業などの実践的な演習内容を学びます。

4年次

香粧品科学

薬の科学を学習する上で関連の深い「香粧品(化粧品)」の知識や肌への影響等について、物理学・化学・生物学・薬理学・製剤学・法規等の講義内容と関連させて学習します。

毒性学

毒性とは、科学物質がもつ薬理作用とは異なるもう一つの顔、すなわち生物への悪影響に関する分野です。医薬品、食品成分、環境化学物質などの化学物質の毒性に関する基本事項とそのメカニズム等について学びます。

教育実践演習(教職課程)

4年間の教職課程において、講義や教育実習などを通して身につけた能力と技能が有機的に身についているかを、教職に関わるあらゆる観点から総合的に振り返ります。

サイエンス学びラボ

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