薬科学1年生の早期体験学習を「あすか製薬株式会社(湘南ヘルスイノベーションパーク内)」とオンラインで実施しました
10月19日(月)に薬科学科1年生(28名)と引率教員(6名)が、湘南ヘルスイノベーションパーク内にある「あすか製薬株式会社湘南研究所」とのオンライン会談を行いました。
最初に見学先施設のご紹介をいたします。
■「あすか製薬株式会社湘南研究所」は、「湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)」内にあります。現在、この湘南アイパークの中には70社
以上の創薬関係の企業がテナントとして入っています。
あすか製薬株式会社
■湘南アイパークは、大船駅と藤沢駅の間の線路沿いに立地しており、電車からもその施設の外観を見ることができますが、建物の中の様子も下記のホーム
ページの中段辺りの動画から観ることが出来ます。建物の中は、明るく綺麗で、先進的な空間となっており、たいへん素晴らしい研究施設です。
今回の早期体験学習のプログラムは、新型感染症拡大防止のため、オンライン見学という形を取って実施いたしました。
最初に、あすか製薬創薬研究本部の内田裕氏、朝烏章氏の挨拶にはじまり、次に「企業における創薬研究とは」「湘南アイパークについて」「動画:あすか製薬の内容」について紹介いただきました。創薬研究から医薬品ができるまでには様々なプロセスがあり、一つの薬ができるまでに現在は10年以上かかり、それに伴い必要経費が膨張しているとのことでした。そのため、メガファーマがターゲットにするような分野は難しいけれども、潜在的にはニーズがあるニッチな分野での創薬が、スペシャリティーファーマには必要であるとのことでした。さらに、湘南アイパークの環境を活かして、共同研究の必要性や重要性を説明いただきました。このように、創薬のアプローチの仕方も変わってきている時代に、「求められる人材というものは何か」を会談で学生につかみ取って欲しいというのが、この見学の目的の一つです。
その後、実際に研究に携わっている方々と学生たちがラウンドテーブルディスカッション(RTD)を行いました。学生たちは普段接することができない研究者の方々と直接、色々な質問をしたり、話を聞いたりして、研究の世界がより身近に、そして具体的なイメージを持つことができたようです。また研究者の方々には、学生からの質問に丁寧に応じていただきながら、ご自身の経験談や学生時代に頑張った方が良いことなど、色々なことを教えて頂きました。
Zoomによるラウンドテーブルディスカッション(RTD)の様子 RTDは3つのグループに分け、各グループにあすか製薬研究者が3名と教員2名が1班となり行いました。20分ごとに、あすか製薬研究者3名が交代して入っていただく形式で約1時行いました。 |
今回は実際の研究現場に足を踏み入れることはできませんでしたが、研究者にオンラインで直接、質問ができて率直な意見の応答がありました。学生たちにとっては、創薬研究に携わる仕事の魅力を大いに感じることができた貴重な時間だったと思います。
お忙しい中、このように大変素晴らしい早期体験学習のプログラムの企画・準備・実施をしていただきました「あすか製薬」の方々に、この場をお借りして心より厚く御礼申し上げます。