「子ども薬剤師体験セミナー」を開催しました
横浜市教育委員会が主催する「子どもアドベンチャーカレッジ2023」のプログラムとして、横浜薬科大学は「子ども薬剤師体験セミナー」を企画し、8月17日(木)に開催しました。
「子どもアドベンチャーカレッジ2023」は、横浜市教育委員会が市内の小学生に向けて「主体的・対話的で深い学びのきっかけづくり」「社会参加のきっかけづくり」の場と機会を提供するため、民間企業や団体、大学、公的機関などの協力により、夏休み体験学習プログラムとして実施しているものです。本学は2014年からこの企画に協力しており、今回で8回目の参加となりました。
セミナーは、「白衣を着て、本物の機械や道具を使って薬剤師の仕事を体験しよう!」をテーマに、実務実習センターの教員のサポートを受けながら本学の学生達が主体となり企画・進行をしました。多くの方に関心を寄せていただき、午前15名、午後15名の計30名の定員に対して500名を超える応募があったため、抽選とさせていただきました。セミナーには当選された小学4年生~6年生の皆さんに参加していただきました。
当日は、全体説明に続き、大規模災害発生時等に薬局機能を維持・保管できる「災害対策医薬品供給車両」のモバイルファーマシーを見学し、スクラブ法という手指消毒の方法を実践した後、白衣に着て以下のプログラムを体験しました。
A.「体の情報をもとに漢方茶を作る」プログラムでは、参加児童から保護者の方々へ体の情報を質問してもらい、その情報をもとにして蘇葉、竜眼肉、陳皮などの生薬を、体質に合わせて配合し、漢方茶(健康茶)を作り袋に入れる体験をしました。
B.「処方箋を確認して水剤を作る」プログラムでは、メートグラスを使用して計量したシロップを投薬ビンに入れて水剤を作る体験と、スパーテルや電子天秤を使用して量りとった散剤を投薬ビンに入れ精製水を加えて水剤を作る体験をしました。
C.「錠剤の調剤と服薬指導体験」プログラムでは、処方箋を確認して薬を一包化したり、薬を入れる薬袋作り体験のあと、模擬薬局で保護者の方々に対して薬剤師が行う服薬指導を体験しました。
体験プログラム終了後の「振り返り会」で参加者から感想等を聞いた後、子ども薬剤師認定証の交付を行い、セミナーを終了しました。