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薬剤師や研究者に必要なものは、学業の成績だけではありません。
大切なのは、薬を通じてみんなを幸せにしたいという気持ちだったり、医師や看護師とのコミュニケーション能力だったり、患者さんへのやさしい気配りだったりします。
患者一人ひとりに寄り添う「個の医療」を担う実力を備え、そして苦しみを理解し、温かい心配りのできる"惻隠の心"を持った薬剤師・研究者をより多く世の中に送り出すこと。それこそが本学の使命です。
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人間は生来、その人にしかない長所や美点、特質など、その人らしさといわれる個性を持っています。どのようにして自己を確立し、そして自己実現に向かって成長していくのか。そこに教育の存在意義があります。自己の個性すなわち専門性に目覚め、アイデンティティを確立させ、生涯かけて自己の完成に向けて練磨していくのが、個性の伸展による人生練磨です。
「個性の伸展による人生練磨」を建学の精神とする本学では、学生が自身の人生を決定づける問いに対し、最適な答えを出すための教育を行っています。
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21世紀の医療は"薬物治療の患者個別化"や疾病の治療以前にある"予防重視"の方向へとシフトしていくと考えられています。本学では予防から治療にいたるすべての段階をカバーする薬剤師教育体制を整えています。
この教育・研究体制のもと、薬学分野はもちろん、生命科学の各分野で活躍する教員を要する横浜薬科大学は、"薬物治療の患者個別化"をリードする、薬学専門大学として社会・医療から大きな期待が寄せられています。
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日本に73校ある薬科大学のなかでも漢方専門の薬学科を開設しているのは本学と第一薬科大学のみです。
現在、医師のおよそ80%が何らかのかたちで漢方を使用しているといわれています。そのような状況のなかで、現代医学のなかに漢方を取り入れるための方法を研究、活用するエキスパートを育成するために開設したのが漢方薬学科です。
漢方治療を行う病院、その処方箋薬局などで、漢方についての深い専門知識を持つ薬剤師のニーズはこれからも高まることが予想されます。
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横浜薬科大学では、ステップを踏みながら1年次から計画的に基礎学力を育成します。そして国家試験を目前に控えた6年次には、充実した試験対策プログラムを実施します。
国家試験の本番で実力を発揮するための模擬試験や補講の実施はもちろん、新しい国家試験の傾向と対策を研究し、教育にフィードバックする体制が構築されています。
第109回薬剤師国家試験においては253名の合格者を輩出し、このうち新卒者の合格率は93.5%でした。
令和6年3月時点で、6年制の卒業者3,144名のうち、薬剤師国家試験の合格者数は 2,674名。累計合格率は、85.1%です。
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薬学では繰り返し学習することが大切です。
HAMAYAKU e-Learningでは、電子黒板を用いて授業や薬剤師国家対策試験の講習会を録画し、ネット配信することで自宅でもスマートフォンでも繰り返し学習できるシステムを構築しています。
すでに収録したコンテンツ数は、1900個を超えており、全学生がいつでも利用することができます。
また横浜薬科大学ではその他にも、指導担任制度や早期体験学習など様々な学生サポートが充実しています。
学生生活や進路、就職について学生がいつでも相談できる場が整えられています。
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本学が所在する横浜市は明治維新以来、「横浜薬局」、「横浜司薬場」、「横浜薬学校」などが次々と開設され、長崎に代わって西洋薬の輸入と紹介が活発に行われるなど、わが国近代薬学の発展に大きな役割を果たしてきました。
この横浜の地においてさらなる薬学の発展を目指す横浜薬科大学で学ぶことにより、有意義な学生生活を送ることが出来ます。
また広大な敷地を誇る本キャンパスは、東京湾と相模湾を望む小高い丘にあり、豊かな自然環境に恵まれた教育と研究に最適なロケーションです。キャンパス内には最新の設備がそろえられた研究実習棟はもちろん、毎日のキャンパスライフを楽しむためのレクリエーション施設も整備されています。